どうしてピアニストに局所性ジストニアは多いの?

ピアニストに局所性(周期性)ジストニアが多い理由を知ることで、
実はあなたにはピアノの才能があるということがわかります!
でも、ちょっとだけ使い方を間違っただけなんです。

周期性ジストニアは、才能があるからなりやすい!

局所性ジストニアの中に、周期性ジストニアがあるということはこちらでお話ししているので、最初に読んでから先に進んでくださいね!
関連記事

ライ吉 イップスって言われたけど、ぬけぬけ病ってイップスじゃないよな?   キリじろう よく分かってるじゃん。ぬけぬけ病とイップスは似てるようで、全然違うんだ。 ✅ぬけぬけ病とイップスの違い ぬけぬけ病とイッ[…]

周期性ジストニアは、繰り返しの動作で症状がでます。
主な職業は、
ピアニスト、ドラマー、ギタリストなどの音楽奏者や長距離陸上選手に多いとされます。
これらの特徴として、
短い時間の間に多くの動きが繰り返されます。
この短い時間の間に多くの動きというのがポイントです。
まずは、清塚さんの演奏をご覧ください。
もちろん清塚さんはジストニアじゃないですよ!
ただ純粋に凄いなと思ったので!笑
短時間の間にここまで連続した指を動かしているのに、
どうして、ジストニアになる人とならない人がいるのでしょうか?
今回はピアニストについて考えていきます。

才能がある人とない人の違いは?

それは、
頭の中でそのスピードを作り出せるかどうかの違い。
私のような一般人は、
そもそも頭の中でそこまで指を速く動かせると思っていないんです。
走る事に関してもそうなんですが、
速く走れるなんてそもそもイメージできないんです。
でも、
トップアーティストとして活躍できている方々は、
脳内でその何倍ものスピードを作り出すことができるのです。
私は、ランナーの周期性ジストニアであるぬけぬけ病のランナーとよくお話しするのですが、
彼らの頭の中では、もっと前に進んでいるんだそうです。
体が追いついてこないような感覚らしいです。
だから、脳内ではそのイメージを作り出せるけど、
身体がついてこないという状態が作られているんです。
ということは、
身体をそのイメージに近づけていくトレーニングをすれば、
そのスピードで動けるということですよね?
この記事に自己ベストを出した選手たちの声をたくさん載せています。
関連記事

  局所性ジストニアと診断されたら、競技復帰が絶望的と言われています。 しかし、ランナーズジストニア(通称:ぬけぬけ病)の多くの方が手術や投薬をせずに改善している現状もあります。 このブログを読むことで、少しでも改善の光や希望が[…]

 
今は、
そのトレーニングが足りていないから、
ジストニアの症状として、他の筋肉が頑張ってしまっているだけなんです。
だから、
周期性ジストニアになる人の特徴って、
脳内で作り出される運動のイメージと、
身体で表現される運動との間に、
大きなズレが生じている可能性が高いんです。
でも、
そのイメージを作れるから、
速い曲が弾けるんです。
速く走れるんです。
だから、
周期性ジストニアになる方々のほとんどは、
人よりも上手にピアノが弾けるとか、
人よりも走るのが速いとか、
才能がある人ばかりなのは、脳内でイメージを持っているからなんです。

どうして、ジストニアの症状が出るの?

これは脳の負の学習と呼ばれています。
<脳の負の学習とは?>
脳は、効率よく省エネで覚えるという特徴があります。
この時はこうしようという動きをパターン化して記憶しているんです。
このパターン化された動きが、いいパターンだった場合、正の学習となります。
でも、たまに間違ったパターンを覚えてしまうことがあるんです。
それが今回の、負の学習。
ピアニストの場合、
連続した動きの中で、
人差し指の次に中指を動かそうとした時、
人差し指を鍵盤から離さなければいけません。
この動きを効率よく省エネで覚えようとした結果、
中指を曲げる筋肉と、人差し指を伸ばす筋肉を同時に働かせてしまうパターンを作り出してしまいます。
本来は、人差し指を曲げる筋肉を緩めることで、人差し指は鍵盤から離れます。
この動きを、
ちょっとだけ間違ってしまっているんです。

周期性ジストニアの方は、全て力を入れて動きを作っているんです。

指を曲げる時も、指を鍵盤から離すときも、
力を入れて動かしてしまっているんです。
例えば、
手をグーしてみましょう。
軽くグーした状態から、その力を抜いてください。
すると、完璧にパーにはなりませんよね。
今度は、
反対に、パーしてみてください。
最後にその力を抜いてみてください。
ん???
なんか似ていませんか?
グーをした後に力を抜いた状態と、
パーをした後に力を抜いた状態。
これがものすごく大事なんです。
手の脱力した状態は、
ちょっと曲がった状態なんです。
ということは、
そもそもが曲がった状態なので、曲げる力の方がそんなにいらないですよね?
どの位置からでも力を抜けば、ちょっと曲がったこの位置に戻ってくるんです。
でも、ジストニアの方々は、
鍵盤を叩く時に指を曲げるときも、
鍵盤から指を離すときも、
力を入れてしまっているんです。
これが、
ジストニアの症状に繋がりやすい原因なんです。

ジストニアは力が入りやすい状態が続いた結果

常に力が入ってしまっている状態ってどうして起こるんでしょうか?
それは、
動くところと動いてはいけないところが入り混じっているから。
どういうことかというと、
人差し指で鍵盤を叩く時は、他の指は動かないんです。
でも、動かないと言っても、固めているわけではありません。
これを、最後に理解してください!

力を入れる場所と力を抜く場所

力を入れる場所は、指を動かす為に使われる筋肉です。
力を抜く場所は、それ以外の場所です。
でも、注意が必要なのは、
力を抜いている「はず」の場所なんです。
この力を抜いているはずの場所、
例えば、手首とか、小指とかその他の指とか・・・。
この力が無意識に入ってしまっている場合がよくあります。
私もキーボードを打つ時は、出来るだけ力を抜くように心がけていますが、
どうしても親指に力が入ってしまいます。
この力が入りやすい場所にまずは気がついてください。
人それぞれですので。
力が勝手に入ってしまうのはどうしてなんでしょうか?

勝手に力が入ってしまう理由は?

それは、
動かすためのカウンターとしてバランスをとっているから。
つまり、
動く為には、動かないところを作らなけらばいけないんです。
なんでもそうなんですが、
動きを出す為には、力を伝える為に動かない場所を作る必要があるんです。
それを、
指先に持ってくるか、手首に持ってくるか、肘に持ってくるか、
肩に持ってくるか、体幹に持ってくるか、股関節に持ってくるかは、
人それぞれ違います。
・・・が、
動く場所の近くに動かない場所を持ってくると、
脳は混同してしまうのです。
この筋肉は動かす為なのか?
いや、動かないようにする為なのか?
みたいな感じで。
こうなると、脳も混乱してきて、
動いているときも、動かないときも、
ずっと力を入れてしまうのです。
これが、周期性ジストニアの全てだと考えています。

どうしたら周期性ジストニアは改善するの?

これは、力を使いすぎない体づくりをしていくことです。
その為に必要なのが、
インナーマッスルなんです!!
詳しくは、YouTubeでわかりやすく説明しています。
このインナーマッスルを使えるようになることで、
動きを作り出すための土台が出来上がります。
周期性ジストニアの方の多くは、
インナーマッスルが機能していません。
しっかりとインナーマッスルを使える身体を作っていきましょう!
関連記事

ギンしゃん 局所性ジストニアって診断された〜 キリじろう そかぁ。じゃあひとまず落ち着いてコレから言うことを徹底してみて。 局所性ジストニアになったら力を抜け! とても不安になって、どうしようもなくなってここにたどり着いたと思[…]

まとめ

局所性ジストニアになっても不安にならないでください。
多くの場合は、
MRIやCTなど今の医療で問題が見つからないお墨付きをもらっていると思います。
だから、
身体の使い方や脳の機能の問題なので、
時間はかかるかもしれませんが、少しずつ改善していきます。
諦めないでください!

最新情報をチェックしよう!